小さいロゴ大会レポート

第5日目NEWS/混合ダブルス準決勝
北都銀行・楠瀬由佳に初栄冠
 楠瀬

楠瀬は総合では8強が最高

 
 

 ミスしても「やっちゃったなあ」という明るい雰囲気がいい。プレースタイルは非常にのびやか。きれいな弧を描くクロスクリアーに合わせて小気味よく動くから、爽やかな印象を残す。
 楠瀬由佳、25歳。ビッグトーナメント初優勝。決してバドミントンが盛んだとはいえない高知県で育ち、その運動能力を買われて北都銀行入りした。そのポテンシャルが、社会人7年目にしてやっと証明された。
「今年はナショナルの人が出ておらず、誰が勝ってもおかしくない。狙っている思いはありました」(楠瀬)
 決勝戦、楠瀬は速いクロスクリアーを多用した。この球は相手を動かし疲れさせるにはよいが、いざとられてストレートに打たれた場合、自分が動く距離も長くなる。つまり、フットワークに自信がなければ使いづらい“諸刃の剣”だ。逆にいえば、それだけ楠瀬が足に自信がある証拠だといえる。「そうですね、自信はあります(笑)」(楠瀬)。
 しかし、決勝戦の相手である野尻野は、思い通りにいくほど簡単ではない。
「野尻野さんは背が高く(168センチ)、リストが強いので、高さが甘いと叩かれて、追いつけずにノータッチが多かった」

野尻野

復調の兆しが見えた08年社会人王者の野尻野

1・2ゲームともセティングにもつれたゲームを奪取

 1ゲームは、球を大きく回しラリーしていく展開に持込んだらシードーゲームから抜け出せなかった。そこで楠瀬は自分の持ち味であるスピードある展開に持込もうと戦術を切り替える。
 いっそうアップテンポに動き、球回しも速くして20-16とゲームポイント。ここからミスが重なり、20-21とリードを奪われるが、我慢して速く動き3連続得点。2ゲームは、20-20からクロスを有効に使ったショットで試合を終わらせた。
「2年前のこの大会で決勝に来ましたが、その後は全国大会ではエイト、16止まり。これからもっと上に行くためには、対戦相手によって臨機応変に自分のプレーを変えられるようにしたい」(楠瀬)
 惜敗した野尻野は、「全然、惜しい負けじゃないです。負けは負け。勝負所がダメでした」と悔しがっていた。

■Result:楠瀬由佳(北都銀行) 23-21、22-20 野尻野匡世(日本ユニシス)

野尻野匡世コメント(2位)

「この大会前は、一つひとつの試合で勝っていければという気持ちでした。2位という結果ですが自信になったということはありません。次、頑張ります」

Results 試合結果(ドロー)

Men's singles

男子シングルス

Women's singles

女子シングルス

Men's doubles

男子ダブルス

Women's doubles

女子ダブルス

Mixed doubles

混合ダブルス

日本ランキングサーキットとは

1999年に始まった日本バドミントン協会が主催する大会のひとつ。ナショナルメンバー選考の基準になる日本ランキングのランキングポイント加算対象の大会である。
01年まで年2回開催されていたが、大会ルールが整備され02年より年1回に。11年からは、混合ダブルスも種目に加わった。

試合形式

最新日本ランキング上位32名・32ペアによるトーナメント方式。上位選手が未出場の場合、出場資格は下位選手に順次繰り下がる。1回戦敗者は、敗者同士で対戦し勝者を17位、敗者を25位とする。