小さいロゴ大会レポート

第4日目NEWS/混合ダブルス準決勝
優勝候補の橋本&前田に土
宮内伊東

「速さを生かした連続攻撃が得意」と伊東/宮内

 

 全日本社会人3位の伊東/宮内が、今大会の優勝最有力候補・橋本博且/前田美順(トナミ運輸/ルネサス)にファイナル勝ちし、決勝進出を決めた。
 3ゲーム17オールからいっそう緊迫した。奪っては奪い返されるシーソーゲームは、負けたくない橋本/前田に対し、「自分たちは挑戦者」という伊東/宮内が積極的に好機を作り、確実にポイントを重ねた。
 一方、橋本/前田組は、試合後、「今日、いきなり体が動かなくなってしまった…」橋本が申し訳なさそうにしたように、勝負所でのスマッシュミスが止まらない。唸り声をあげながら豪快にジャンプしたが、21オールから2連続得点を許した。
 混合ダブルスを昨年、始めたばかりだという伊東「自分はドライブ主体の速いスタイルが得意で、宮内も動きが速い。勢いに乗れたと思います」と試合を振り返った。
 橋本は国際大会をすでに4つこなしている前田とのペアについて、「(経験豊富な)前田と組ませてもらっているので、まずは目の前の試合にしっかり勝って経験を積みたい。その先に見えてくるものがあれば…」と話している。

■Result:伊東/宮内(金沢学院クラブ) 21-18、12-21、23-21 橋本/前田(トナミ運輸/ルネサス)
■Result:井上/高橋(日本ユニシス) 21-14、22-20 小町谷/杉山(東北マークス/七十七銀行)

●女子シングルス 野尻野が決勝行きの切符をゲット

 野尻野

「今日は自分を出せた」と野尻野

 

 俊足とは言えないが、決定力のある野尻野匡世(日本ユニシス)と、一発には欠けるが、気持ちが強く動きの速い峰歩美(ルネサス)の対決は、野尻野が力強いクリアーで押し切り、決勝進出を決めた。
 1ゲームは15-19の瀬戸際から脱出した。危機的な場面にも関わらず、冷静さを失わなかった野尻野は、を奥に押し込めたかと思えば、同じフォームからカットを打つなどしてを揺さぶった。2ゲームでは20オールの山場を乗り切っている。
「前の野尻野だったら気持ちが引いてしまう場面ですが、今回は強気で行こうとしているのが伝わりました」と話すのは、06年大会を制した日本ユニシスの平山コーチだ。
 その野尻野は、試合前から今日の展開を予測していたという。「峰さんは、粘り強く、どこへ打ってもとってくる。長い試合になるから我慢するしかないと思っていました」(野尻野)。
 明日、対戦する楠瀬とは1勝2敗。「向かって行くだけ」と決意を語った。

●女子シングルス 楠瀬は2年ぶりに決勝へ

楠瀬

初優勝を見据える楠瀬

 もうひとつの山から勝ち上がってきた、25歳の楠瀬由佳(北都銀行)は、準決勝で社会人1年目の試合功者・北はるな(七十七銀行)を下した。
 1ゲームは、「北さんの得意なフォア側のフェイントに何度も引っかかり」(楠瀬)18本で落としたが、2ゲーム目以降は得意パターンがぴたりとはまった。
「ラリーを速めて、相手が自分のプレーをできないようにしたんです」
 これに対しは、速いテンポについていけずスタミナ切れ。2、3ゲームは12本、9本と逆転を許し「悔しいです…」と目に涙をためた。
 楠瀬は「ここまで来たら優勝しなければ。明日の野尻野さんには、足を使って対抗したいけどそれだけじゃ勝てない。大きく回す球など使って、プレーに変化をつけたい」
 楠瀬が勝てば全国初優勝、野尻野が勝てば、08年全日本社会人以来のビッグトーナメント優勝となる。

北

存在感を示した3位の北はるな

峰歩美コメント(3位)

「1ゲーム、リードしていたが、相手のペースに合わせてしまった。リードされた2ゲーム目は追いつけるチャンスで我慢できず…。ただ今大会では、ミスを少なくできたと感じました。私は小さいので、ほかの人よりコート四隅にシャトルをコントロールできるようストロークを磨かないといけない。その部分は前より安定してきた」

北はるなコメント(3位)

「今大会はベスト4が目標。目標達成だが、今年から社会人になり、会社のために勝ちたいと強く思っていたので悔しい。完全にスタミナ不足…。いずれは日本代表になるのが目標」

■Result:野尻野匡世(日本ユニシス) 21-19、22-20 峰歩美(ルネサス)
■Result:楠瀬由佳(北都銀行) 18-21、21-12、21-9 北はるな(七十七銀行)

●TOPICS
大会4日目までのシャトル使用数と試合時間

前田垣岩

前田(右)/垣岩の試合は75分と時間も長かった

 下記表は、日にちごとのシャトル数や試合時間の統計。種目別、性別による違いなどが読み取れる。
 これまでシャトル使用平均数が多くなかった女子ダブルスだが、本日、使用数が18.5個と跳ね上がっているのは、宮内/久後(ルネサス)VS前田/垣岩(ルネサス)戦で、シャトルを24個使用したためである。

■1回戦

種目平均使用シャトル数最多使用シャトル数平均試合時間最長試合時間
男子シングルス7.5個12個33.9分52分
女子シングルス4.9個8個46.3分66分
男子ダブルス8.5個16個33.7分51分
女子ダブルス7.2個14個46.6分78分
混合ダブルス4.9個8個31.0分49分

■2回戦

種目平均使用シャトル数最多使用シャトル数平均試合時間最長試合時間
男子シングルス10.6個13個43.6分63分
女子シングルス4.9個8個44.0分64分
男子ダブルス9.9個15個39.3分51分
女子ダブルス7.5個12個46.8分80分
混合ダブルス6.8個13個37.5分55分

■準々決勝

種目平均使用シャトル数最多使用シャトル数平均試合時間最長試合時間
男子シングルス12.0個13個41.0分47分
女子シングルス6.5個8個54.8分72分
男子ダブルス11.3個16個44.8分62分
女子ダブルス6.3個9個48.8分80分
混合ダブルス10.0個11個36.7分45分

■準決勝

種目平均使用シャトル数最多使用シャトル数平均試合時間最長試合時間
男子シングルス14.0個15個44.0分45分
女子シングルス6.0個7個59.0分63分
男子ダブルス12.0個15個38.5分54分
女子ダブルス18.5個24個65.5分75分
混合ダブルス16.0個25個44.5分55分

Results 試合結果(ドロー)

Men's singles

男子シングルス

Women's singles

女子シングルス

Men's doubles

男子ダブルス

Women's doubles

女子ダブルス

Mixed doubles

混合ダブルス

日本ランキングサーキットとは

1999年に始まった日本バドミントン協会が主催する大会のひとつ。ナショナルメンバー選考の基準になる日本ランキングのランキングポイント加算対象の大会である。
01年まで年2回開催されていたが、大会ルールが整備され02年より年1回に。11年からは、混合ダブルスも種目に加わった。

試合形式

最新日本ランキング上位32名・32ペアによるトーナメント方式。上位選手が未出場の場合、出場資格は下位選手に順次繰り下がる。1回戦敗者は、敗者同士で対戦し勝者を17位、敗者を25位とする。