小さいロゴ大会レポート

第3日目NEWS/女子シングルス準々決勝
野尻野が復調を印象付ける準決勝進出
野尻野

「スタッフのためにも頑張りたい」(野尻野)

 

 ベスト4には、野尻野匡世(日本ユニシス)、峰歩美(ルネサス)、楠瀬由佳(北都銀行)、北はるな(七十七銀行)という、いっそうの日本ランクアップをめざすフレッシュな面々が揃った。
 一時、日本代表に名を連ね、08年全日本社会人シングルスで優勝したことのある野尻野は、09年にアキレス腱を断裂したあと、上位へ進めない時期が続いたが、久しぶりに準決勝へ進出。同じチームで同い年、幼馴染でもある打田との対戦で、野尻野らしい大砲のような強打を放って、ストレート勝ちした。
「もうケガは何ともないんです。結果が悪かったのは精神的なもの。熱心に支えてくれるスタッフがいるのに、ずっと結果を出せない自分がもどかしかった」
 だが今回は、「私には負けても失うものはない」といういい意味の開き直りと、「ここで結果を残し、7月発表の日本ランキングで16位以内に入れれば、総合出場の権利を得られる」という明確な目標を持っていた。
「また世界に出たいけれど、総合に出ないことには始まらないので…」
 暗闇をくぐった野尻野だが、いまも上を見ることを決して忘れてはいない。

スピードの楠瀬と“根性”むき出しの鈴木の戦い

 楠瀬

楠瀬は2年ぶりの決勝進出を狙う

 

 一方、女子シングルスで72分ともっとも長い試合を演じたのは、楠瀬由佳と鈴木温子(はるこ)だ。1、2ゲームを分け合ったあと、楠瀬が3ゲーム中盤から抜け出して勝利をつかんだ。1、2ゲームで、得意の速い展開に持ち込めなかった楠瀬は、3ゲームの競り合いのあと「ここで頑張るしかない」と、さらに集中力を高め速く動くことに徹したという。
「そしたら、相手がぽんぽんとミスし始めてくれたんです。私はミスをしないようにってことをいい聞かせて・・。ただ鈴木選手は、身体能力が高く、点が離れても絶対追いつくんだという“根性”がすごくて苦しかったです」(楠瀬)
 その“根性娘”鈴木は、「自分の力を100パーセント出せれば優勝できると思っていた。9割は自分らしさを出せたけど、最後に自分の苦手な部分が出てしまったことが悔しい」。
 今春、日体大を卒業し、社会人になった鈴木はインカレ複優勝など、これまでダブルスで安定した成績を残している。「私は団体戦が大好き。全日本実業団や日本リーグで優勝したい」と社会人1年目の抱負を語っていた。

峰

「自分をシングルス選手と思ってます」と峰

 また4強入りの選手で、やはり“根性”に定評がある峰歩美は、山本紗椰にストレート勝ちしたあと、こう話している。
「最近、同い年や年下の選手が強くなっているので危機感があります。だから最近は、がむしゃらだけでは勝てないと思い、考えて練習するように。そのせいか試合では、練習の成果をちゃんと出せるか、すごく緊張するようになったんですよ」
 明日は、野尻野と峰が愛知県出身同士、楠瀬と北が東北のチーム同士という共通項を持った対決となる。

■Result:野尻野匡世(日本ユニシス) 21-14、21-15 打田しづか(日本ユニシス)
■Result:峰歩美(ルネサス) 21-16、21-14 山本紗椰(東海学院大)
■Result:楠瀬由佳(北都銀行) 19-21、21-15、21-16 鈴木温子(ヨネックス)
■Result:北はるな(七十七銀行) 22-20、23-21 樽野恵(NTT東日本)

Results 試合結果(ドロー)

Men's singles

男子シングルス

Women's singles

女子シングルス

Men's doubles

男子ダブルス

Women's doubles

女子ダブルス

Mixed doubles

混合ダブルス

日本ランキングサーキットとは

1999年に始まった日本バドミントン協会が主催する大会のひとつ。ナショナルメンバー選考の基準になる日本ランキングのランキングポイント加算対象の大会である。
01年まで年2回開催されていたが、大会ルールが整備され02年より年1回に。11年からは、混合ダブルスも種目に加わった。

試合形式

最新日本ランキング上位32名・32ペアによるトーナメント方式。上位選手が未出場の場合、出場資格は下位選手に順次繰り下がる。1回戦敗者は、敗者同士で対戦し勝者を17位、敗者を25位とする。