小さいロゴ大会レポート

第3日目NEWS/男子シングルス&男女ダブルス準々決勝
男子単・ベテラン3人が決意を秘めた4強入り
古財

「現在、羽根はほとんど打てませんが、学生とトレーニングはしています」(古財)

 

 男子シングルスのベスト4には、4月に開催された大阪インターナショナル・チャレンジ大会と同じ顔が揃った。うち3人、竹村純(JR北海道・30)、池田雄一(日本ユニシス・28)、古財和輝(龍谷大職・27)は、日本代表を経験したことのあるベテランだ。
「大阪インターナショナルで、竹村さん、池田さんと話したんです。オレらの役割は壁になることだって。若手にオレらに勝ってからじゃないと、日本代表として活躍するなんて無理だと分からせることが若い選手のためだって」(古財)
 そんな彼らの決意を示すかのように、準々決勝では、ベテランが若手にいずれもストレート勝ちした。なかでも秀逸だったのは、上記のように熱く語っていた古財だ。昨年度をもってトナミ運輸を辞め、龍谷大バドミントン部のコーチとしてスタートを切った古財は、実業団時代に持っていた「勝たなければ」という焦りが少なくなり、プレーに力みがなくなったという。
「以前はナショナルに戻りたくて、点を欲しがるラリーばかりしてました。攻められるのが嫌でロブをあまり打たなかったんです。でも練習できていない今、攻められるのは当たり前。そこで打たれるのを覚悟で、しっかりロブを打つことにしたら、次に攻められてもレシーブできるものだって分かったんです(苦笑)」
 そんな古財は、普段、教え子たちに「オレに勝てれば、インカレで優勝できるぞ」と語りかけているという。
「僕はまだ大学の選手には負けない。学生たちには僕を通し、インカレで勝つレベルが、どんなスピードでパワーなのか、感じてもらいたいんです」
 もちろん冒頭で述べたように、古財が今もプレーするのは、教え子の成長のためだけではない。「自分がまだまだ勝ちたいから」という気持ちとともに、若い日本の選手たちの将来のためにもという思いを秘めている。

■Result:竹村純(JR北海道) 21-19、21-16 井上拓斗(日本ユニシス)
■Result:西本拳太(中央大) 21-17、21-15 堀内研人(法政大)
■Result:古財和輝(龍谷大職) 21-12、21-12 佐藤黎(NTT東日本)
■Result:池田雄一(日本ユニシス) 21-14、21-16 竹内宏気(NTT東日本)

●女子ダブルス 準決勝にはルネサス勢が3組!

 福島

「全力で戦えば課題も見えてくる」(福島・左)。右は廣田

 

 昨年8月のロンドン五輪の女子ダブルスで、銀メダルを獲得した藤井/垣岩が所属するルネサスから3組が準決勝に進出し、ダブルス育成が活況にあることを印象付けた。
 とくに急成長を感じさせたのは、高卒1、2年目の福島/廣田。元総合チャンピオンの松尾を含むNTT東日本ペア(パートナーは新玉)をファイナル18本、80分の死闘で退けた。
「私たちは2人で組んだ経験が少なく、ただ格上の人たちに向かっていっただけ。動きはガチャガチャです(苦笑)」(福島)
 明日は、広島ガスの小池温子/桜井みどりと対戦する。

■Result:前田美順/垣岩令佳(ルネサス) 21-19、21-15 今井杏莉/大森舞(七十七銀行)
■Result:宮内唯/久後あすみ(ルネサス) 21-13、21-12 内藤真実/土井杏奈(ヨネックス)
■Result:小池温子/桜井みどり(広島ガス) 21-11、21-13 大迫晴加/平野華梨(三菱電機)
■Result:福島由紀/廣田彩花(ルネサス) 18-21、22-20、21-18 松尾静香/新玉美郷(NTT東日本)

●男子ダブルス 兄弟対決は、弟・大輝が兄に初勝利!

峰

「戦前はボコられないか心配だった」と浦井

 男子ダブルスは、元インターハイ複王者の兄・松丸一輝(NTT東日本)と、高校まで全国的には無名だった弟・大輝(帝京大)の対戦に注目が集まった。
 実績などからが有利という見方が多かったが、準決勝進出を決めたのは、大学生らしい元気なトップ&バックを貫いた弟・大輝だった。
 試合は接戦で1・2ゲームを分け合ったあと、3ゲーム前半を帝京大ペアが11-1で折り返す展開に。最後は、に放ったサービスがネットに引っかかり、試合が終焉した。
「やっぱり兄弟ってことで、僕にも緊張がありました。でも、兄はもっと緊張していたのかな」(弟・大輝)
 当初の松丸大輝/浦井ペアの目標は、1回戦で当たった伊東/山東(金沢学院クラブ)に勝つことではなく、「1回戦をファイナルに持ち込むこと」だったという。だが、思いがけないこのうれしい結果で新たな目標が生まれそうだ。

■Result:佐伯祐行/垰畑亮太(日本ユニシス) 21-15、20-22、21-19 海野祐樹/山崎裕太(日立情報通信エンジニアリング)
■Result:山田和司/数野健太(日本ユニシス) 21-14、21-14 星野翔平/竹内義憲(日本体育大)
■Result:小松崎佑也/竹内宏気(NTT東日本) 21-13、21-10 早坂幸平/高島雅彦(JR北海道)
■Result:松丸大輝/浦井唯行(帝京大) 21-19、19-21、21-16 松丸一輝/大越泉(NTT東日本)

Results 試合結果(ドロー)

Men's singles

男子シングルス

Women's singles

女子シングルス

Men's doubles

男子ダブルス

Women's doubles

女子ダブルス

Mixed doubles

混合ダブルス

日本ランキングサーキットとは

1999年に始まった日本バドミントン協会が主催する大会のひとつ。ナショナルメンバー選考の基準になる日本ランキングのランキングポイント加算対象の大会である。
01年まで年2回開催されていたが、大会ルールが整備され02年より年1回に。11年からは、混合ダブルスも種目に加わった。

試合形式

最新日本ランキング上位32名・32ペアによるトーナメント方式。上位選手が未出場の場合、出場資格は下位選手に順次繰り下がる。1回戦敗者は、敗者同士で対戦し勝者を17位、敗者を25位とする。