小さいロゴ大会レポート

第2日目NEWS(6月2日)
ベスト8が出そろった!

●男子シングルス
若手日本代表2選手が準々決勝へ進出

井上

「(同い年で世界ジュニア優勝の)桃田と奥原の影に隠れるのは嫌なんです」(井上)

 今大会の男子シングルスにエントリーしている日本代表3選手のうち、今春、埼玉栄高を卒業した井上拓斗(日本ユニシス)、西本拳太(中央大)が準々決勝へ進出した。
 井上は機敏な動きで先手を取り、金沢学院クラブの星野健太朗に15本、17本で勝利。西本は、丁寧なラリーで高校の先輩・和田周(NTT東日本)を15本、13本で下した。
 両選手とも目標は「日本代表として優勝です」ときっぱり語る。

井上

「がむしゃらに練習したい」と西本

 

 また井上は、「2年以内にスーパーシリーズに出られる実力をつけたい」と世界を見据え、西本は、「自分の持ち味は、我慢してラリーしてミスをしないこと。これがベストなプレーだと思うので、今大会はそれを貫きたい」と決意を打ち明ける。
 さらに2人が意識するのが、同い年で昨年の世界ジュニアを制した桃田賢斗(NTT東日本)だ。
 今回、桃田はエントリーしていないが、井上、西本「桃田に早く追い付きたい」と口を揃える。そのためにもここで優勝したいというのが2人の今の強い思いだ。

■Result:井上拓斗 21-15、21-17 星野健太朗
■Result:西本拳太 21-15、21-13 和田周

内藤

「この大会でどこまで成長できるか確かめたい」と内藤(左)

●女子シングルス&ダブルス
優勝を見据える松尾静香・内藤真実

 09年全日本総合の女子ダブルスチャンピオンで、現在はペアを解消し、それぞれ違った所属チームで新たなパートナーを迎えて再スタートを切っている松尾静香(NTT東日本)、内藤真実(ヨネックス)。ともに優勝を狙っていることを打ち明けた。
 松尾、内藤は昨年度をもって休部したパナソニックに所属していた。今春より松尾はNTT東日本へ移籍し、大阪インターナショナル・チャレンジ大会で渡邉あかねと3位入賞、今大会は新玉美郷(ともにNTT東日本)と組んで、ベスト8進出を決めている。

松尾

「(7月の)全日本実業団大会につながる試合がしたい」と松尾(左)

 「(新しいペアは)正直、まだ詰められていない点が多い。だけど、今回は新しいペアが多く、不安要素を持っているのは私たちだけじゃない。優勝を狙っています」(松尾
 一方、ヨネックスに加入後、土井杏奈と組み始めた内藤は、松尾同様、大阪インターナショナル大会で3位に入っているが、「細かいタイミングの取り方とか、レシーブの形とか、まだ2人の中であやふやな部分がある。こういったことは試合のなかで勉強できることが多い。この大会では一つでも多く勝って、自分たちの形を作りたい」と課題をあげる。
 世界を舞台に活躍してきた松尾、内藤だが、内藤「まず国内で勝たなきゃ始まらない」というように、今は目の前の試合に勝つことに集中しているのも共通している点だろう。

 
関谷

女子単の関谷はケガから復調

 また、元パナソニック所属の女子シングルス関谷真由(九州国際大付高職)は、昨年末に負ったケガからようやく復帰したという。8強決めでは七十七銀行の北はるなにストレート負けを喫したが、「やっぱり試合はいいですね。いっそう結果を残そうという気になります」と前を向いていた。

■Result:松尾/新玉 21-11、21-14 服部/神
■Result:内藤/土井 21-10、21-8 瀬川/尾崎
■Result:関谷真由 21-14、21-16 北はるな

●男子ダブルス
松丸兄弟がそれぞれうれしい白星。兄弟対決へ

松丸弟

「今年はインカレで優勝したい」と松丸(右)/浦井

 大会3日目となる明日6月3日(月)、男子ダブルス準々決勝で兄弟対決が実現する。
 12年インカレ男子複8強の弟・松丸大輝浦井唯行(ともに帝京大)と同大会優勝の古賀/齋藤(早稲田大)を下すうれしい白星を飾ったかと思えば、兄・松丸一輝大越泉(ともにNTT東日本)と09年~11年全日本総合優勝の平田典靖(トナミ運輸)を含む難ペアを下した。どちらも試合時間は男子ダブルスとしては長い50分。
「強気でいきました」というのは兄・一輝だ。勝負所の3ゲーム、序盤はロングサービスを多用したが打ち抜かれることが多く、途中からタイミングを様々に変えたショートサービスに切り替え、相手のリズムを崩したという。

松丸兄

松丸一(右)/大越は平田ペアに勝利。「平田さんは単純なミスがほぼなくてすごかった」(大越)

 

また、元インターハイ王者の兄と違い、高校では全国大会出場経験のない弟・大輝は、現在、帝京大で質の高い練習に取り組めていると話す。
「練習は週5日で、1日2時間半しかありません。でも先輩方と一緒に、常に一生懸命、高い集中力を持って練習できているんです」
 こう説明するのは、大輝のパートナー浦井だ。
 ちなみに兄弟対決の戦績は、兄が弟を圧倒している。
「勝ったことがないので、やっぱり勝ちたいですね」(弟・大輝)
「自分としては弟に絶対負けられない」(兄・一輝)
 大舞台での兄弟対決は、2人が育った埼玉で行われるのも本人たちにはうれしいことだろう。

■Result:松丸一/大越 21-10、13-21、21-17 平田/銭谷
■Result:松丸大/浦井 21-11、19-21、23-21 古賀/齋藤

●TOPICS
試合が長くなったときの勝利の秘訣は?

種目平均使用シャトル数最多使用シャトル数平均試合時間最長試合時間
男子シングルス8.6個13個37.3分63分
女子シングルス4.9個8個45.5分66分
男子ダブルス9.0個16個35.6分54分
女子ダブルス7.3個14個46.7分80分
混合ダブルス5.6個13個33.3分55分
佐藤黎

「僕は決めきれなくて、毎回競りがちなんです(苦笑)」(佐藤)

 試合が長くなったときは、疲労感からミスを起こしやすく、心身ともにもきついものだ。そんなとき、選手はどのように気持ちを保っているのか。また、そうならないために日頃どんな対策をとっているのか。
 本日、男子シングルスで昨年のインカレチャンピオン、内藤浩司(JR北海道)をもっとも長い試合時間(63分)で下し、「普段から試合が長くなりがち」という佐藤黎(NTT東日本)に話を聞いた。
「今日の相手は僕より決め球が多いタイプなんです。それでも勝てた要因は、相手より我慢できたから。つらい場面で僕は“あと1回、次のラリーを我慢しよう”と自分に言い聞かせます。結局、一つひとつの積み重ねです」(佐藤)
 そんな佐藤は普段の練習で「単調なことを厭わないことが大事」とも語る。
「NTT東日本のコーチとは、単純なことなんですが、スマッシュ20本×5セットを毎日必ずやることを約束しています」
 継続こそ力なり。佐藤は、普段の練習量や質の高さが山場を乗り切る源になることを強調した。

*上表は6月1、2日試合の統計

Results 試合結果(ドロー)

Men's singles

男子シングルス

Women's singles

女子シングルス

Men's doubles

男子ダブルス

Women's doubles

女子ダブルス

Mixed doubles

混合ダブルス

日本ランキングサーキットとは

1999年に始まった日本バドミントン協会が主催する大会のひとつ。ナショナルメンバー選考の基準になる日本ランキングのランキングポイント加算対象の大会である。
01年まで年2回開催されていたが、大会ルールが整備され02年より年1回に。11年からは、混合ダブルスも種目に加わった。

試合形式

最新日本ランキング上位32名・32ペアによるトーナメント方式。上位選手が未出場の場合、出場資格は下位選手に順次繰り下がる。1回戦敗者は、敗者同士で対戦し勝者を17位、敗者を25位とする。